PC端末とモバイル端末の検索結果からの特性の違い

モバイル検索とPC検索の比率や端末ごとの検索上の特性などについて、SEOツールを提供するドイツの企業「SISTRIX」(シストリックス)が調査を実施し、結果を公開しました。

現在はモバイル上からの検索が、PC端末からの検索よりも多くなっている状況がうかがえ、欧米よりも日本にその傾向が顕著に見られるようです。

そのなかで、それぞれの端末での検索に対する特性に注目すると、検索順位によるクリック率は、モバイル検索もPC検索も1位のクリック率が最も高いのは共通しているが、PCからの検索のほうが、検索順位1位へのアクセス率が、モバイルからと比べ、6ポイントほど高いクリック率となっています。

もう1つ大きく異なるのは1位と2位以下とのクリック率の開きがあります。
PC検索のほうが、1位と2位以下のクリック率の開きが大きく、順位が下がるほどクリック率がより低くなる傾向が見られ、モバイル検索では、順位が低くなっても、PC検索と比べると、検索順位による逓減が少ない傾向があるようです。

このことから考えられる点として、PC検索ではモバイル検索よりも上位表示、特に1位表示についてがクリック率への影響度が大きくなり、モバイル検索では、1位でなくても(PC検索よりは)検索から、ユーザーのアクセスを獲得する機会が増えるということが考えられます。

理由として、スクリーンサイズの違いによる検索結果の構成が、PCでの検索結果の表示では、スクロールしなくてもスクリーンに表示されるファーストビューで多くの情報が手に入り、そこでどの情報へアクセスしようか決定するのかに対し、モバイル検索ではファーストビューだけでの情報は限定的で、スクロールして別の情報を探すというパターンが多いのかもしれません。

モバイル側からの検索をメインで考えている場合のSEO対策では、対策ワードの検索結果が1位ではなくとも、2位以下でも充分な効果を期待できるという推察もできます。

 

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