不動産ホームページの集客法~特化型のホームページ作成について~

不動産会社の自社ホームページを作成するにあたり、最近特化型のホームページの制作依頼を受けることが増えて参りました。

単に自社や物件を紹介するといった形のホームページではなく、集客に重点を置いた位置づけのホームページということです。

どういった内容のホームページになってくるかを具体的に分けると、エリアに特化するものか、種別に特化するものに分かれます。

自社のホームページを作成する際、商圏となるエリア名などをホームページのサイトタイトルにつけてしまう、または、得意とするエリアの物件しか紹介しておりませんといった内容のホームページになります。

例えば、サイトのタイトルに「六本木賃貸.com」や「ペット可マンション.jp」など、扱っている物件エリアや種別が一目でわかるようなサイトタイトルにしてしまうといったものです。

こういったサイトは、アクセスをしてきたユーザーが一目でどういったサイトかをPRできるといったものがある他に、どういったメリットがあるかというと、サイト内容に関連した検索の際、上位に表示されやすい環境を整えやすいといったものがあります。
Googleなどの検索順位の決定には、多くのパターンのアルゴリズムが働いているため、一概には言えませんが、エリア特化型の不動産ホームページの場合、対象ワードの検索がかけられた際、上位表示をされやすくなります。

理由の一つは、サイト内にエリア名が自然に蓄積されるといったことです。

Googleでは、行き過ぎたSEO対策は、逆効果を生むようなアルゴリズムを採用しています。あくまでも自然な形でSEO対策をしていかなければなりません。
エリア特化型の不動産ホームページでは、○○賃貸.comなどのサイトタイトルの場合、エリア名となる○○の部分のテキストが、日々のホームページ運営のなかで、自然に蓄積され、それをGoogleが、「このサイトは○○の情報がつまったサイトなんだな。」という認識を生ませ、検索順位を上げやすくなります。

最近の検索アルゴリズムのトレンドは、外部被リンクから、サイト内容の情報量や情報内容の希少性、有益性にシフトされていっております。
少し前であれば、サイトの内容がスカスカでも、外部被リンクが数多くされているホームページであれば、検索で上位にくることも多くありました。
しかし、現在では、いくら最適化された外部被リンクが貼られていた場合でも、サイト内容が、被リンクの内容に沿っていなかったり、情報量が希薄であった場合、上位表示させていくことが難しくなってきています。

それが特化型の不動産ホームページであれば、ターゲットにしたいワードに対して、適切にそのワードがサイト内に蓄積していくため、上位表示させやすい環境になります。

では、自社のホームページのタイトルはどのように決めていけばよいのでしょうか。

①集中と選択。
不動産会社が自社のホームページを制作しようとすると、対象を広げることで、効果的な集客を生むと誤解されています。
大きな費用と人的コストをかけられる企業であれば話は別ですが、対象を広げることで、逆効果を生むケースがほとんどです。
まずは、自社の強みとなるエリア、または種別を1つか2つに絞り、そのなかで、他社よりも得意の分野を絞り込むといったことが必要です。

②対象ワードのマーケットを調査する。
永らく不動産業を営んでいる会社様なら別ですが、これから新規開業を行う場合など、商圏の様子を熟知しているかとなると、いかがでしょうか。
勿論、そのエリアで不動産業を開業するということは、ある程度の熟知ができているからこそ起業しようとするわけではありますが、従業員としての立場と、経営者の立場でマーケットを捉えようとした場合、マーケットの大きさや流通性などは違って見えてくるはずです。

特化型の不動産ホームページを作成しようとした場合、①で絞り込んだ対象が、果たしてどの程度の市場ボリュームのあるものなのかを調査します。
調査の対象、仕方は、さまざまですが、WEBでの検索ボリュームを調査する場合、Googleのキーワードツールというものがあります。

こちらは、対象となるワードを入力すると、その検索が月にどの程度あるものなのかが無料でわかるツールです。
強みに特化することは良いことですが、その特化した先のワードのニーズが少なかった場合などは選択対象を変更しても良いと思います。
(ただし、ボリュームは少ないが、競合も少ない、またはコアなユーザーが存在するジャンルなども必ずあるはずです)

このように、ホームページを制作しようとした場合、拡げようとする動きではなく、狭めようとする動きに対し、アクセスや反響もついてきますので、不動産会社様は、自社のホームページを作成、またはリニューアルをしようとした際は、少し企画を違えたホームページを制作しても良いのではないでしょうか。

1サイト=1コンセプト、スーパーではなく専門店といった情報提供における付加価値が、お客様の期待感やニーズを捉え、今後の不動産ホームページに求めるカタチだと思います。


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